MITS工法(CMSシステム)は、スラリー状のセメント系固化材を原位置に添加する際、攪拌翼とスラリー中圧噴射を併用し強制的に土を改良し円柱状の改良体を造成する工法です。
1)攪拌翼と中圧噴射の併用により、小型改良機で施工が可能です。
2)噴射・攪拌の併用により改良地盤の共回り現象が発生せず、品質の良い改良体が造成されます。
3)攪拌効率の向上により改良時間が短縮され、経済性に優れています。
4)QSJシステムとの併用が可能です。
標準仕様
機種 | SF-200-LSH | ||||
---|---|---|---|---|---|
機械重量 | (t) | 25.1 | |||
機械出力 | (kW) | 104 | |||
攪拌軸本数 | (軸) | ||||
貫入深度 | (m) | 15.0 | |||
適用 地盤 |
砂質土の 攪拌翼径 |
N値 | N≦5 | 5<N≦10 | 10<N≦15 |
(m) | 0.5〜1.6 | 0.5〜1.4 | 0.5〜1.4 | ||
粘性土の 攪拌翼径 |
N値 | N≦1 | 1<N≦5 | 5<N≦10 | |
(m) | 0.5〜1.6 | 0.5〜1.6 | 0.5〜1.4 |
・高盛土等のすべり破壊防止、沈下低減
・橋台背面のすべり破壊防止、沈下低減
・掘削法面の安定
・地中埋設物の沈下低減
・隣接構造物への悪影響の防止
MITS工法(CMS-Sシステム)は、CMSシステムのベースマシンを高トルク型の小型地盤改良専用機とした ことで、従来より幅広い土質に対して、改良径φ800mm〜φ1,600mmの品質の高い改良体の造成が可能な工法です。
1)攪拌翼と中圧噴射の併用により、小型改良機で施工が可能です。
2)噴射・攪拌の併用により改良地盤の共回り現象が発生せず、品質の良い改良体が造成されます。
3)攪拌効率の向上により改良時間が短縮され、経済性に優れています。
標準仕様
改良対象地盤 | 粘性土:N値≦15・砂質土:N値≦30 | ||||||
改良径 | 800〜1,600mm | ||||||
改良深度 | 19m程度(最大25m程度) | ||||||
ロッド径 | 165mm(クロージョイント式ロッド) | ||||||
噴射圧 | 〜19.6MPa |
選択範囲 | 改良径 | 適応土質 | |||||
粘性土 | 砂質土 | ||||||
N≦5 | 5<N≦10 | 10<N≦15 | N≦10 | 10<N≦20 | 20<N≦30 | ||
φ800mm | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
φ1000mm | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
φ1200mm | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
φ1400mm | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | △ | |
φ1600mm | ○ | △ | ※ | ○ | △ | ※ |
上記の表より、攪拌翼の径を選定する。尚、凡例図の内容は下記の通りである。
〇:条件に適合し良好である。
△:不適合とはいえないが検討を要する。
※:土質特性を考慮した適用範囲で、試験施工による確認が必要な区域である。
但し、〇△については、含水比との関係で施工可能な場合は、検討を要する。
・高盛土等のすべり破壊防止、沈下低減
・橋台背面のすべり破壊防止、沈下低減
・掘削法面の安定
・地中埋設物の沈下低減
・隣接構造物への悪影響の防止
MITS工法(QSJシステム)は、通常の水切削機構に加え捨石やコンクリート等の障害物を硅砂を含む高圧噴射削孔水で、切削削孔することを可能にした削孔機能と、削孔完了後硅砂を含むスラリーを中圧噴射し、円柱状の改良体を造成する機能を持ち合わせた工法です。
1)硅砂注入により捨石・コンクリートや松杭の削孔が可能です。
2)施工機が小型軽量なため、狭小現場での機動性に優れています。
3)障害物混入地盤において、工期短縮が可能です。
4)CMSシステムとの併用が可能なため、経済性に優れています。
標準仕様
機種 | SF-70EX | SF-200F-45 | SF-200-LSH | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
機械重量 | (t) | 8.7 | 15.8 | 25.1 | |||
機械出力 | (kW) | 41 | 64 |
104 | |||
攪拌軸本数 | (軸) | 1 | |||||
貫入深度 | (m) | 7.0 | 8.5 |
15.0 | |||
硬化材噴射圧力 | (MPa) | 15〜18 | |||||
硬化材噴射量 | (ℓ/分) | 90 |
適用 地盤 |
砂質土 | N値 | N≦1 | N≦5 | N≦10 | N≦15 | |||
有効径 | (m) | 0.8 | 1.0 | 0.7 | 0.8 | 0.6 | 0.7 | 0.6 | |
水切削速度 | (分/m) | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 | |
引上げ速度 | (分/m) | 2 | 3 | 3 | 4 | 3 | 4 | 4 | |
粘性土 | 粘着力 | C≦5KN/m² | C≦10KN/m² | C≦20KN/m² | C≦30KN/m² | ||||
有効径 | (m) | 0.8 | 1.0 | 0.8 | 1 | 0.6 | 0.8 | 0.6 | |
水切削速度 | (分/m) | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
引上げ速度 | (分/m) | 2 | 3 | 3 | 4 | 3 | 4 | 4 |
・地中障害物や硬質地盤下の地盤改良
・立坑掘削時の地盤改良(底盤、土留欠損部、先行地中梁)
・シールド発進到達防護